EDは勃起不全とも言われる性機能障害の一種です。どういった原因で起き、具体的な症状はどんなものがあるのでしょうか?

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EDとは一体どんな病気?

EDとは勃起不全のことをいい、男性にみられる生殖器の病気となります。

性行為の際に満足に勃起しないことや、それを維持するのが難しく、行為ができない症状のことをいいます。

全く勃起が起こらない方もいますが、中折れや行為中に萎えてしまうということが一番多い症状となります。

そして現在日本では、成人している男性の4人中1人は、この症状に悩まされているといわれています。

歳を重ねるにつれその可能性は高まりますが、原因はさまざまで、タバコや飲酒など生活習慣の乱れなどにより、今では若い方にも多くみられています。

EDの原因

ED(勃起不全)になる原因は、人によってさまざまです。

中年男性や、年齢層が高い方に見られがちなイメージがありますが、若い男性にも増えてきていて、その理由として生活習慣の乱れや、日々のストレス、喫煙、飲酒などが挙げられています。

「まだ若いから大丈夫」ということではなくなってきており、普段の生活の乱れを改善できるように、常に意識することが重要となります。

主な原因としては、下記のように大きく4つに分けられます。

・器質性(病気、外傷、加齢など)
・心因性(不安、ストレスなど)
・混合性(上記2つが混合している)
・薬剤性(普段から服用している薬が原因となる)

それぞれについて、詳しく解説していきます。

器質性

器質性のEDは、加齢に伴う神経や血管にみられる障害、がんなどの細胞の摘出を要する手術、事故などによる外傷が原因となります。

また、その他にも多いのが生活習慣の乱れ、いわゆる「生活習慣病」となります。

生活の乱れから糖尿病や高血圧を引き起こす方が多く、その結果EDになってしまうということになります。

特に糖尿病はEDの原因としての割合が高く、その症状は軽いものから重度のものまでと、糖尿病の進行加減によって変わってきます。

歳をとるにつれ、血管などにあらわれる障害のリスクも高くなるので、その予防として普段からの生活の乱れの改善を意識することが大切となります。

また、タバコやアルコールの過剰摂取も原因のひとつとなります。

心因性

これは普段の生活からうけるストレスや、うつ、精神的な不安が原因となり、若い人の多くはこの心因性EDだといわれています。

その中でも、「現実心因」と「深層心因」の二つに大きく分けられています。

■現実心因
日常生活で受けるストレスのことをいいます。
家庭や仕事でのストレスや疲労など、自分自身でも理由がある程度分かっているものが現実心因です。
家族や他人からのちょっとした一言でも過敏に反応するようになり、その結果、心因性EDにつながります。

■深層心因
普段の生活から受けるストレスはあまりないですが、自身のコンプレックスや、幼い頃の経験など、過去のトラウマが原因となるのが深層心因です。
ほとんどが無意識で、本人が気づくことに時間がかかってしまう為、その分治療も長引いてしまうということになります。

混合性

さきに挙げた器質性と心因性を合わせたものとなり、患者さんが病院などで診断を受けた際に、一番多いのがこの混合性EDだといわれています。

いくつかの要因が混ざり合っているので、勃起不全の原因特定に時間がかかってしまいます。

例えば、自分は糖尿病だから、もしくは心身に大きなストレスを抱えているからだ、と勝手な思い込みをしてしまうことで、ハッキリとした理由の特定に繋がらなくなってしまうことがあります。

その思い込みから勃起不全に繋がってしまうこともあるので、一人で悩むことはせず、早めに病院などでの診断を受け、自分に合ったより良い治療を受けることが望ましいといえます。

薬剤性

普段から服用している薬の作用で、EDが発症することもあります。

アメリカなどと比べ、日本での薬剤性EDの割合は低いといえますが、服用の際はその薬の効果や効能など、事前にしっかりとした確認が必要です。

主に末梢神経(鎮けい剤など)、中枢神経(解熱剤や抗うつ剤)、循環器系(利尿剤や降圧剤)、消化器(鎮けい剤や消化性潰瘍治療薬)に作用する薬などには注意が必要となります。

風邪を引いたり熱が出た際は普段よりも性欲が減るのが一般的ですが、これは体調不良が原因のほか、解熱剤などの薬を服用することで起こる副作用だということも言えます。

ED治療薬との併用が禁止されている薬もあるので、現在服用している薬がある場合は、必ず事前に専門の医師へ相談するようにしましょう。

EDの症状

EDは「Erectile Dysfunction」の略で、日本語では「勃起不全」または「勃起障害」と呼びます。

まったく勃起することができない、というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そうではありません。

満足に勃起することができず性行為が難しかったり、行為中に萎えてしまったり、持続時間が長く続かないということも、症状の一つだといえます。

その状態が常に起こっていることなのか、たまに起こることなのか、人によってその症状もさまざまです。

勃起が持続しない、しても硬さが足りない、など思いあたる節がある場合、それはEDかもしれません。

そもそも正常な勃起というのは、海綿体に多くの血液が流れ込むことで起こるものとなります。

それが上手くいかないと、勃起不全になってしまいます。

また、勃起不全になってしまうと、自分の思うような満足のいく性行為ができず、その理由からストレスやうつ状態など、別の病気へと繋がってしまうことも少なくはありません。

まずはその原因を解明して、改善できるようにしていくことが重要となります。

硬さを判別するには?

自分がEDではないか?と不安に思ったり、その疑いを持つ方も多くいます。

EDには、勃起の硬さを判別する「EHS」というものがあります。

これはErection Hardness Scoreの略で、自分で簡単に行えるセルフチェック式の診断方法となります。

日本語版のEHSは2009年に開発され、グレード0から4までの5つのスコアをもとに、簡易的に判定することができます。

例えばグレード0では「陰茎は大きくならない。」、グレード4では「陰茎は完全に硬く、硬直している。」という風に、自身に当てはめて誰でも簡単にセルフチェックを行うことができます。

あくまでも目安とはなりますが、病院などで診察を受ける前に、一度自分自身で簡単にチェックをしてみるのも良いかもしれません。

中折れは初期症状?

性行為中に勃起はするが、挿入したあとに少しずつ萎えてしまうことを中折れといいます。

これは、男性生殖器の海綿体の血管が細くなってしまうことが原因だといわれています。

そのため、海綿体に血液が流れにくくなってしまい中折れの症状へと繋がります。

特に40代から50代にかけて多くみられ、EDの初期症状だともいわれています。

バイアグラの製薬会社であるファイザー社の過去の調査によると、50代では約7割、70代以上になると約8割が中折れを経験していると報告されています。

年齢が高くなるにつれ多くみられますが、症状としては勃起自体はするため、EDだと気づかない男性が多いようです。

まずはその症状を自覚して、早めに治療を受けることが最善だといえます。

心配ならまずセルフチェック

自分がEDではないか?と不安になった時に、病院へ行くのが恥ずかしいといった方や躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。

もちろん、一番確実なのは専門の医師の診断を受けることといえますが、その前に一度セルフチェックをしてみるのも良いかもしれません。

インターネットや専門のホームページなどで、簡単なセルフチェックを行うことができます。

EDの種類やその原因も人それぞれ異なるので、自分がどの症状に当てはまるのか、まずは目安として一度確認してみてください。

恥ずかしがらずに診察を

ED(勃起不全)は、人には相談しにくい病気というイメージがあります。

プライドの高い男性だとなおさらです。

しかし現在では、多くの男性の方がこの症状に悩まされています。

若い方にも増えてきているので、病院で気軽に相談される方も増えています。

症状を前向きに捉え、恥ずかしがらずにまずは専門医に相談してみましょう。

一番の改善策は、病院で適切な診断を受けることだといえます。

人から対処法やアドバイスをもらうことで、より早い症状の改善へと繋がります。